皆さんにはお子さんはいらっしゃいますでしょうか。
わたしには高校2年生の男の子がひとりいます。
小さかったときから当たり前ですが毎日顔を見ていますので自分以上に大切に思えてきます。
きっと私たちの親もそのように思ってくれていたのでしょう。
さて、この17歳の男子高校生Sくん。親に似たのでしょう。勉強が大の苦手でもあり、大嫌いです。
小学校受験のために幼稚園のころから塾に通わせて、
ひとまず東京都内の私立小学校へ入学、
その後、中高一貫校の受験に向けて、これもまた塾に通わせて…。
親バカとはよく言ったもので、配偶者つまり妻から言われた情報が基本的にはベースで、
あとはGoogle先生などや書籍である程度の基礎情報は仕込みます。
そして無事合格の知らせを受けることになります…。
ある程度の大学系の中高一貫高も合格していたのですが、Sくんは自分で違う私立中学校へと入学したのでした。
目次
中学1年のはじめての成績表は272人中…271番目
彼も親もみな、安心してしまったのでしょうか。いや、だとすれば周りも同じなのでまさか、272人いる生徒の中でブービー賞をいただくことはないはずです。最下位で入学したのでしょうか。いや、そんなはずはない…。と仮定しましょう。これから記述していくことにより、どの順位で入学したのかなんてあまり意味はなくなっていきます。
実際の成績通知表をここで掲載することも頭をよぎりましたが、ものすごい情報社会ですから、学校を特定されることもそう難しくないと思いますのでお手柔らかに。
親としては子供への注意は細心の配慮を行なっているつもりでも、結局は子供も全力で言葉をぶつけてきますので、
親としてもありとあらゆる口撃で戦うことになります。
「がんばれ」「気が抜けたから気を引き締めてがんばろう」「せめてクラスで20位ぐらいになろう」「やればできる」おそらく仙人のような次から次へと自分の以前の行いを忘れ切って、無視して思いを伝えていました。
もちろんSくんは「がんばる」「うるせぇ」「わかってる」「はい」「うん」などと無視しない程度に回答してきます。
そして…様子を見ることになります。
学校のテストは日本全国そんなに変わらないと思いますが、おおよそ下記のように分かれていると思います。成績もあわせて記述していきます。
中学1年の成績順位
- 4月-7月の第一学期・・・271位/272人
- 9月-12月の第二学期・・・270位/272人
- 1月-3月の第三学期・・・269位/271人*親の事情で転校されたりはあります
この状態でいまから考えると何もしていなかった成績ですが、参考書を買ってきてさりげなく深夜寝静まっているところへ忍び寄り机をきれいにしつつ置いたり、YouTubeではたくさんの「これで成績があがったよ」という情報があるのでメールや直接見せたりしていました。
SくんにはMacBook Air*2011年製の古いものをあげていたのでそれをよく見ているフリはしてくれていました。
時間があればまた記述しますが、子供に携帯やSwitchなどゲーム一式を渡す是非はとても一言では判断できません。
中学2年の成績順位
- 4月-7月の第一学期・・・265位/271人
- 9月-12月の第二学期・・・260位/271人
- 1月-3月の第三学期・・・251位/271人
すこしづつではありますが…上がった気にはさせてくれていました。いいぞ、このままいけば100位ぐらいになれるぞ、10年後ぐらいに。
親としては自分の仕事やお付き合い、あるいは自分自身の成績といいましょうか、さまざまな時間を過ごしますので
子供だけに時間を割くことはできませんよね。
ある夜中の2時ころにこっそり部屋を覗いたことがあります。そのときSくんは真っ暗な部屋の中でベッドでMacBookを開いて見ていました。勉強でもしてるのか、いやでも夜中だから気を付けろよ。その時はやさしく言いました。「今度テストいつだ?」Sくんは「あさってからだよ」
この時わたしはすべてを知ることはできませんでした。
Sくんはそのとき、YouTubeでアニメを見ていたこと。そして次の日がテストであることを知っていて嘘をついたこと。を。
中学3年の成績順位
- 4月-7月の第一学期・・・268位/271人
ここでわたしはあきらめと、挫折感と、いや子供の人生は子供のモノ。親がどんだけ言ってもそう影響を与えられない。
仙人の悟りを得ました。
しかし…やり方を変えるしかないなぁ
そう考えるしかなかったのと、少し子供へ直接勉強を教えてみるか。そう考えました。
まずはSくんの成績を先にご覧ください。
- 9月-12月の第二学期・・・200位/271人
- 1月-3月の第三学期・・・188位/271人
高校1年の成績順位
- 4月-7月の第一学期・・・47位/271人
- 9月-12月の第二学期・・・120位/271人
- 1月-3月の第三学期・・・48位/271人
高校2年の成績順位
- 4月-7月の第一学期・・・38位/271人
- 9月-12月の第二学期・・・40位/271人
- 1月-3月・・・チャレンジ中
実際に親ができることは2つ
1.勉強する意義・・・わたしの場合は「勉強して賢くなって日本のためとか、社会のためにする」
2.先回りしてテストを入手する・・・メルカリやヤフオクにはお世話になりました。
親が子供にできることは、たくさんありそうですが一番良いのはやはり一緒に過ごす。
これでしょうか。
わたしはなるべく子供と毎日夜10時から11時まで1時間だけ勉強をする時間を設けました。
そこでは学校の勉強を少しだけ先回りすること。
そして、部屋の片付けや、学校の時間割表、テストまでの予定・計画の作り方
今考えるとやりすぎなような気もしますが、小学生に親がすることを高校生の息子にしていた気がします。
自分の子供だとついつい厳しく言ってしまったり、
子供も親に負けまいとして全力で反抗してきます。
親は子供の勉強を見れない。と良く耳にしますが、自分で実際にやってみてよくわかりました。
言いすぎて自分も子供も疲れてしまうからです。
文章で記述すると「ところが、それがうまくいくようになったのです。」と書けてしまいますが、
殴り合いこそしませんが、少しずつ私は言い方を気にかけたり、適当なサジかげんを覚えたり、
部屋や机の整理整頓だけをする日になったり、変化していきました。
ある日、子供の目が明らかに変わった瞬間があります。
学校からもらってくる大学受験の手引き。なるものが机に置いてありましたので
それを二人で見ながら、
わたしは「将来、どんな仕事したい?」
子供は「とくにないなぁ」
「そんなことはないだろう。小学校のころは任天堂に入ってゲーム作りたいとか言ってただろ」
「いまはもう疲れた。*深刻な感じではなく」「勉強にサッカーに疲れちゃったよ」「そんなの考えられない」
そうでしょうね。わたしも今の状態や社長になりたい。子供の頃に希望する職種は決められません。
そこでわたしは子供に話す言葉がなくなりつつあったので、
なんとも味気のない、埋め合わせの言葉のような感じで
「ところで、なんのために勉強するか知ってるか?」
と言い放ってしまいました…
これはおそらく発言した人物の愚かなケースが多いことでしょう。
なんのために生きるのか、なんのために仕事するのか、なんのために寝るのか、なんのために…
行動に理由はそんなになく、わたしの個人的な印象ですが
「なんとなく」が多い気がしています。
言い放った後、自分でもすこし気恥ずかしかったですが、
意外なことに子供はストレートに答えてきます
「勉強に意味なんてないよ」「テレビとかでも良く言ってんじゃん。数学とか大人になって使わないとか」
ある程度わたしにとっては意外でした。
というのも、こんな感じの答えが返ってくると想像していたかもしれません。
「勉強していい大学入って」「勉強しても意味ないけど、まわりがやっているから」など
ある程度、自分で勉強する意味のようなものを想像してくると思っていたからです。
もしくは、「え〜そんなのわかんないよ〜」とすこしふざけてくると考えていました。
勉強する意義
そこでわたしは当たり前で、普通で、自分に言い聞かせるように
「勉強して、いろいろ知識をつけて、いまあるモノやまわりにある環境すべて勉強や仕事をしている人がいる。そういった人がいて、社会に貢献していくんだ。」
子供は下を向つつでしたが、普通なら「へ〜そうなんだ」とわかっているのか、適当なのか、そういった返事や
「でもね〜あれだからね〜」などと返ってきますが
その瞬間はあきらかに「…. 」無言で考えていてくれました。
それ以上、わたしは何も言うことがありませんでした。
親と言っても免許や試験も必要ありません。子供から見て親というだけです。
社会に貢献できているかどうか、誰もわかりません。
しかし、この難しい認識を彼なりに消化してくれていたんだろうと思います。
さて、それでは勉強する意味がわかったうえで更に何が必要でしょうか。
そうです。自信です。
よく妻から「受験と学校の勉強は違うものなのよ。だから受験用に塾に行かせないとだめ」
とものすごく聞かされていました。妻も言葉を重ねるように
「他のママ全員言っているよ」
反論するものなら、「そのママの長女は青山に受かったんだよ」などと総攻撃をしかけてきます。
もはや、不毛の戦い。
わたしはわたしの道をいきます。
学校で成績の悪いものが自分の思い描く大学に合格なんてできるはずもないし、
ましてやブービー賞を受賞したSくん*息子は尚更、まずは学校の成績だろ。
そう思うのが普通ですし、逃げない戦法だと思っていましたし、今でも思っています。
5行ほど脱線しますが、営業の仕事の大切な考え方は「めんどうなことや、苦手なことから絶対に逃げない」
これを守り続けていまも生きています。
生活や仕事をしていくと、重要人物との接触や交渉ほど気持ち的には腰がおよぎがち、いえ、及びがちになります。
社会人1年目にそう決めたことがありまして、続けてきました。
ですので逃げない戦法と申しますか、面倒なことほど好んでやるクセのようなものは大切にしています。
先回りしてテストを入手する
さて、それでは意義を把握したところで(といってもあたりまえと言いますか、社会に貢献することは
税金を納めるぐらいのことですから、ものすごい動機・モチベーションにはなりませんよね)
つぎは、具体的に学校の成績をあげる唯一の方法である
テストの点数をあげることになります。
学校のテストは先生が独自につくられることもありますが、
指導要綱なども加味しなければいけませんので
ある程度出題項目は限られてきます。
また、指導用の教科書や教員研修用のものまで幅広く存在しています。
わたしの父は日本でTOP1.2を担う国立大学で教授を務めておりましたが
教員用教材の仕組みや、はたまた自宅に本番用のセンター試験の紫の風呂敷包みを
持ち帰ったこともありました。時効としておきましょう。
つまり、存在するテストは必ず予測できるものであるし、
カンニングの領域に抵触せず、また
写真記憶のようなIQやテクニックが必要とされない範囲でできることは
・学校で使用している教科書を自宅用に備える
・その出版社の教員用教材を備える
現在、中古市場は家・車に止まらずとうとう書籍や私物まで普及しました。
きめ細かい分野のアイテムを購入することができます。
メルカリで「教員用」と検索してみてください。
1,000件以上のアイテムが即座に表示されます。
また、例えば東京の国公立私立中学・高校の使用している教科書
つまり採択された教科書の出版社は多くありません。
第一・東書・大修・筑摩・数研・三省・桐原・明治・帝国・山川・二宮・実数・清水・教図・東法・啓林・教芸・日文・教出・光村・いいずな・増進・CUP・開隆・増進・チアーズ
およそ以上26社です。
一般的に教員用教材は流通しておらず、出版社と学校法人の間のみで納入されます。
ところが昨今、メルカリに代表されるフリマサービスによって
匿名間どおしでやりとりが可能になりました。
わたしも教員用教材を入手しようと思って利用していませんでしたが、
自宅用の教科書を探しているとメルカリにその教職員用が多く見られるので
ひとつ購入することにしました。
そうすると、そこには「各期末用テスト」「実力測定テスト」「日替わりテスト」など
ご丁寧に学校で実際に出題されている内容そのままのものまでありました。
子供には先生が使っているもの。と強調しませんでしたが、
先生はご自身でプリント用にマニアックな書籍をお持ちですので
探偵のように学校から持ち帰ったプリントがどの書籍かわからない場合、
使用しているフォント、おおよそのページ数などを調べて
探し当てていくことが多かったです。
この教職員用教材を使用すること自体に問題はないかと思われることと
親が実際に教員になった状態でスケジュール感など把握できますので
おすすめです。もはやこれ以外は思い浮かびませんが。
この方法を全生徒が採用してしまえば、息子の競争率もうんと高くなり、
公開した意味合いが将来の子供の生活水準などを脅かすことになりますが、
このブログの主旨である、共にメリットを享受することが大切だと判断しましたので
記述しました。
次回はさらにSくんが一気に成績が上がった具体的な「計画」「教材」「テスト前14日」など記述していきます。
ひさしぶりに更新いたします。いまは2024年01月21日。約2年前にこのブログをはじめてからSくんは現役で明治大学法学部へ合格することができました。入学から1年経とうとしております。久しぶりにブログ書いておりますが、早稲田や立教に不合格になり、明治に奇跡的に合格できたのはうれしいかぎりですが、ご報告として記述しております。
筆者であるhaf.tokyoはこの2年で2級電気工事士・外壁劣化診断士の資格を取得し、いまは一級建築士の取得を目指しております。最短で取得するためには建築会社で2年勤務が必要になりますので、日々がんばっております。また時間ができましたら「学年ビリから明治大学合格」「栄光と挫折と、それがどうした」について書きしるしていきます。ではまた。